単行本『南から来たインディラ』と文庫本『王室スキャンダル騒動』を見比べてみたよ

    • 単「わしらには/何でもお見通しさ/ジプシーは何でも/知っているのさ」
    • 文「わしには/何でもお見通しさ/この水晶玉には/何でも写るのさ」
    • 単「とにかく/ジプシーぐらしは/うんざりなんだ」
    • 文「とにかく/地に足のつかない/暮らしは/うんざりなんだ」
    • 単「ジプシーは/情熱家なんだ」
    • 文「あたしら/一家は/情熱家なんだ」
    • 単「こうなったら/ジプシーのやり方で/お金をかせぐよ」
    • 文「こうなったら/あたしら/旅芸人のやり方で/お金をかせぐよ」
    • 単「そうさ/星はなんだって/知ってるんだ/そしてそれを/ジプシーにだけ/教えてくれるんだよ」
    • 文「そうさ/星はなんだって/知ってるんだ/そしてそれを/カードに変えて/教えてくれるんだよ」
    • 単「「ジプシーのサラ」/という女性が/たずねて来てます」
    • 文「「旅芸人ののサラ」/という女性が/たずねて来てます」
    • 単「あたしは/もう解ったから/金はほしい人に/やるって言ってきた/またジプシーぐらしさ」
    • 文「あたしは/もう解ったから/金はほしい人に/やるって言ってきた/また旅芸人ぐらしさ」

ちなみに単行本『南から来たインディラ』は1988年11月25日第1刷発行で、文庫本『王室スキャンダル騒動』は2002年9月18日初版発行。両方とも白泉社から発行されているよ。
エヴァンジェリン姫シリーズの単行本『王室スキャンダル騒動』『南から来たインディラ』『夢見る佳人』1・2が一冊になったのが文庫本『王室スキャンダル騒動』という事。

「ジプシー」が差別用語らしいのでちょっと色々調べてみたよ。

『星は何でも知っている』から「ジプシー」という言葉が消えたのは「流浪の民」という西洋古来のステレオタイプだったからかなぁ。『旅芸人のサラ』と『ジプシーのサラ』という言葉のイメージからだけでもこの話って結構違った感じになると思うんだけどな。うまく言葉に出来ないけど。どちらにしてもサラが素敵な事だけは変わらないけどね。
そういえばこういう差別用語とか自主規制とかの問題について初めて知ったのは小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』だったなー。手を描くときのイラストでの自主規制についてとかで。昨日くらいに見たニュース番組では『裏日本』という言葉を使った事について訂正してた。昔のアニメを放送する時は結構ピー音が入ってるよね、『妖怪人間ベム』とかで。実家にある古い漫画は今じゃあかなりやばい表現が入りまくりだったなぁ。昔はそういう表現が多くて傷ついた人が多かったと思うけど、今の過剰すぎる規制についてもなんだかなぁと思ったりするよ。軽く考えちゃいけない問題だよね。